NO SONG, NO SELF.〜タワレコの試聴機で一聴惚れしたあのバンドたち〜
1990年代後半から2000年代中盤。サブスクもSNSもなかった頃、音楽との出会いはもっと偶然で、もっと身体的だった。学校帰りや休日にタワーレコードへ寄り、手書きのPOPを読み、知らないジャケットを手に取り、試聴機のヘッドホンを耳に当てる。最初の数秒で心をつかまれ、そのまま黄色い袋を提げて帰った日もあった。
Cocco、TRICERATOPS、BUMP OF CHICKEN、くるり、NUMBER GIRL、syrup16g、ART-SCHOOL……。CDショップとインディーレーベルが新しい才能を見つけ、僕たちもまた店頭で自分だけの音楽を見つけていた。あの試聴機の向こう側にあった、忘れられない音を集めたプレイリスト。